イエローは「太陽」の色です。
わたし達が(知識も常識も格段に少ない)原始人・古代人に成りきった時、この自然の色になにを感じますか?
黄色は太陽の「光」の色
真昼の太陽は人間が存在するより以前から、空のど真ん中で輝き地上を照らし続けてきました。
人が生きる営みは全て~狩猟も農耕も交流も~太陽の下でこそ行うことが出来ました。
人が狩る動物も、作物も「昼(光)」が来なければ育ちません。
地球誕生から電球が普及する19世紀初頭まで、太陽は人間の活動や生命に多大な影響を与え続けて来たのです。
太陽の黄色は「外へ向かうエネルギー(外向・能動)」
現代より遥かに夜の闇が深かった時代、人々は太陽を待ち活動を開始しました。長い間、人は太陽の光がなければ「外」に向かうことができなかったのです。
闇は人の視野を奪います。「外」からの刺激を得られぬ夜は人の意識を「内側(内向)」に向かわせます。
「外に向かう(外向)」活動期・「昼」の象徴である太陽。イエローはその太陽を表す色なのです。
昼の太陽の元、澄み切った視界は「明晰性」をもたらし、人の意識は「外にある刺激」に向きます。
イエローに限らず、「太陽」の基本連想物を持つ色は「外向」「能動」を表しますが、特に「真昼の太陽」を表すイエローは「期待や希望」「ポジティブ(前向き」な色。
同時に、四方を見渡した時に森や草原に目視できる様々なものに対し「興味を引く(好奇心)」と、不審なものを発見し「注意を引く(神経)」色でもあります。
役立つモノを探す時も・注意すべき敵を見る時も、「光」は欠かせないのです。
しかし「外」が良く見えるということは、自分自身もまた周囲から良く見える~「オープン」「目立つ」ということでもあります。
唯一天に輝く太陽の光を受け、明瞭な大地に唯1人立つ。
イエローはそんな「独立」「自立」の色でもあるのです。
このような「自然の色」と人類の長い長い付き合いから、「色彩象徴」が生まれカラーセラピーの「色の意味」に繋がっています。
「色の知識」に凝り固まり過ぎず、たまにはシンプルに自然の色に立ち返ると、色の本質が見えて来るかもしれませんよ♪
WHITE-TARA COLOR通信73 2016年3月1日配信済み