先月の「クリア」のラストに、
色相に「光(明度)」を加えると色相環は次のステージへ。
本来、光は「色」と区別して考えられます。今までの10色は色同士が混ざることで別の色(色名)を生み出しましたが、クリアが混ざることで「色」は別の段階へと移行します。
・今までの10色に光(クリア)を加えると「ペールカラー」になる。
・今までの10色の光(クリア)を下げると「ディープカラー」になる。
そんな一文を掲載しました。
ピンクはまさに「次のステージへ移行した」色です。(なので、カラーセラピーの色相環では「特別な色」として扱うことが多いです)
赤とクリア(光そのもの)で構成されるピンクは、色相の環から離れて表現されることが多いです。
ピンクは特別な色
ピンクは、1次色の赤色+全てを持つ光(色相環の円周上にない)が合わさる色。
「明度が高い赤」「ペールレッド」など「赤」を主体とした言い回しも多々ありますが、ピンクは「ピンク」としてのイメージが充分に受け入れられている色でもあります。
ここでまず、赤とクリアの意味を振り返ってみましょう。
「目覚め」て「自分の足で最初の1歩を踏み出す」「行動する」「具現化する」「生きるため(サバイバル)」「欲するものを手に入れるため(ハンティング)」…赤色の動機はシンプルです。
「待機している間(何にも挑んでない時間)の危険さ」を本能的に理解しているので、祈ったり、恩恵を期待することはありません。祈る暇があれば赤色は「自分で動き」ます。(もちろん、ネガティブなれば「焦り」「視野の狭さ」になります)
「自分の力で今すぐ獲得する」「自分の基盤(肉体・生命)を自分で維持する」
赤色は、壮大な夢を描くのではなく「まずは自分の両手が持てる物を手に得るために」アクションを起こし足元(基礎)を固めていく色なのです。>>1次色の赤
上手く行けば「完全なるバランス感覚を持つ人」「世の中の全てのことを、我がことのように感じて理解できる人」「視野の広さ」ですね。感性も才能もオールマイティで死角がありません。
外に「なにか」を探す必要はなく「すべてが自分の中にある」「すべてを兼ね備えた」「すでに持ってる」人の色。
チャクラからのキーワード、神からのキーワード、色相環からのキーワード…どこから見てもクリアは特別な色なのです。>>クリアの意味
どちらもなかなかに強烈な意味ですね。
クリアを含むペールカラー
クリアは「神そのもの」「色そのもの」の強烈な光。放出される無限の光源です。
色と光のカラーセラピーでは、クリアを多く含む色相環上の色(一見、色は薄く見えます)を、
として扱います。
ピンクは「ペールレッド」~「レッドの意味がより強まった」色。上記にある「レッドのパワーがより一層強まった色」となります。
自ら動く能動性→与える愛・無償の愛へ
ゆえに当校でセラピストを養成しているカラーセラピーのテキストでは、
男性性・パイオニアのレッドの意味がそのままピンクの意味として載っています。
火と血のレッドを「能動性」「男性性」「行動(起きて立つ)」「怒り」とすれば
ピンク(ペールレッド)では、赤の意味が更に強まるのです。
クリアを重視するカラーセラピー独特の考え方ですね。
クリアの特別性やカラーセラピーの色相環を理解していないと「ペールカラー」「ペールレッドとしてのピンクの意味」は理解しにくいかもしれません。
可愛らしい・女性的なピンク
もちろん「ピンク(色を見た時)のイメージ」から派生する意味もあります。
女性的な「繊細さ」「感受性」や「愛情」「優しさ」の色。
カラーセラピーのピンクは、
- 色そのものから受ける「可愛らしく」「愛らしい」ピンク
- 「レッド+クリア」、「赤」の意味が強化されたピンク
どちらの意味も用います。
ピンクは「人間の肉体(レッド)と神の光(クリア)」の色
カラーセラピーの色相環
1年間、1次色・2次色・3次色、そして特別なクリアとピンクをご説明して来ましたが、少しは色相環に馴染めたでしょうか。
「色相・明度・彩度」の三次元構成された一般的な色相環(マンセルような)と、カラーセラピーの色相環は少し考え方が違います。
それは主に「クリア(光)」を「神そのもの」と扱うところから来ています。
しかしマンセルやオストワルトと同じように、色は無限に生まれるものであり、色相環のサークルが1度ズレれば新しい色が誕生します。
今年はクリア&ピンク含め12色を色相環で説明しましたが、当校で教えているカラーセラピーではアヴァターラが全17色の意味を使用します。カラーサークルがダビデの星(無限)で表されるように、色は無限なのです。
「男性性のピンク」のように色相環を理解していないと「?」となる意味もありますが、カラーセラピーの色の意味は「色相環」だけではなく、「チャクラバランス」や「基本連想物(自然の色)」からも成り立っています。
色の意味を多角的に捉えられるようになると、クライアントさんにもさまざまな角度からアプローチをかけることが出来ます。
「自然物かな?」「チャクラかな?」「色相環かな?」
と、色の探求を楽しんでいただければ嬉しいです。