バイオレットは「夜空」の色です。
わたし達が(知識も常識も格段に少ない)原始人・古代人になりきった時、この色になにを感じますか?
紫は夜の精神活動の色
さて、夜です。
電気もスマホもない時代の光源は月明かり星明りだけ。外では猛獣が待ち構えているかもしれない。
そんな時は肉体・外向活動を諦めて「精神・内向活動」を行う選択肢しかありません。
夜空のバイオレットは昼間の日常や労働の対にあるもの…
そんな「精神活動」や「熟考」を表す色です。
時代が下り宗教が生まれれば、昼の活動を終えた後に訪れる夜は「神への祈り・感謝」を捧げる為の時間です。
バイオレットの夜空に輝く光…イエローの月や星は「導き」「神聖」「救済」を感じさせます。(補色関係ですね)
目の前の労働に集中する昼間とは異なり、
夜は「遠くにある、いつか手に届くかもしれないもの」に想いを寄せる時間です。
神秘的な紫の夜空は、現実とは遠い色。
「ここではないどこか」「現実(労働)ではないなにか」「救われるであろういつか」
紫(バイオレット)は「夢」や「理想」そして「信仰」…そういった形而上的なものと親しむ色なのです。
夢や理想、インスピレーションを花開かせる紫色
地上(物質・現実)の田畑や狩場が闇に沈む夜は、「非現実」的な「イマジネーション」が花開く時間でもあります。
「哲学」「宗教」「思想」のような小難しい話だけではなく、「妄想にふける」人もいるでしょう。
女の子が王子様を待つのも、男の子が勇者になった自分を想像するのも夜。
「精神性の高さ」「哲学」と「ファンタジー」「妄想」…
これら広義の「非現実(現実的では非ず)」を包括するのが、夜空のバイオレットなのです。
ただし、イマジネーションがネガティブになれば「夜の闇」は悪しき者たちの跳梁跋扈を隠している危険な時間です。
健全な人々が寝静まった後に魔女たちがサバトを開き、善なるもの・神(光)に抗するものたちが活躍しているかもしれません。
「よく見えない」「分かりにくい」状況は「恐怖」「恐れ」を想起させます。
バイオレットは「夢」と「恐怖」、「神聖」と「邪悪」…常に「未知なるもの~畏敬と畏怖」両極を併せ持つ色なのです。
このような「自然の色」と人類の長い長い付き合いから、「色彩象徴」が生まれカラーセラピーの「色の意味」に繋がっています。
「色の知識」に凝り固まり過ぎず、たまにはシンプルに自然の色に立ち返ると、色の本質が見えて来るかもしれませんよ♪
WHITE-TARA COLOR通信77 2016年7月1日配信済み