インディゴ(パープル)は「深い空・深い水」の色です。
わたし達が(知識も常識も格段に少ない)原始人・古代人になりきった時、この色になにを感じますか?
青より更に遠く深い藍色
昼間、眼に見えるのは青空や水面~光を反射する世界です。(空や水の色に固定するなら「青」)
わたし達は「見える世界に意識を向ける」ことに馴染み「いつもの青空、いつもの水面(がシンボライズする青)」がある風景に安心します
しかし、インディゴやパープルは「見える世界」に隠れている「向こう側」に行く色。
- 青い空の更に奥に隠れた「深い空(宇宙)」
- 水面の更に奥に隠れた「深い水(深海)」
目に見えない・意識を越えた向こう側…「潜在意識と繋がる」色です。
光の届く場所の「奥」にある、光の届かない場所の色
灯りのない時代、人間は洞窟の底や森の奥深くなど「暗い場所」「奥深い場所」を「直感的」に恐れました。
「暗さと深さ」が合致する足を踏み出すと、光の届く場所から自ら遠ざかる・そう簡単に戻れなくなるという「恐怖」を伴います。
「視覚」に頼れない闇の世界は 「人知を超えたなにか」「(意識の)理解を超えたもの」に対する「畏怖・畏敬の念」を自然と生みだします。
インディゴは日常から遠い色
ゆえに古代から、光や現実世界の刺激から隔たれた「暗い・深い」場所は、 生活空間と一線を画した「祈り」や「儀式」の場所として活用されました。
闇は恐怖と同時に「理性や知性を越えた何者か」との「繋がり」を思いださせてくれるのです。
ラスコーやアルタミラでは洞窟の「奥底」で彩色壁画が描かれました。
インディゴは「必要なものを知る」「直感的理解」の色であり、 闇や自然に対する畏怖と敬意に代表される「意識外の知(直感)」を表す色です。
視覚からの情報に頼る人間に、闇が畏怖を想起させるのは自然なことです。
しかし暗い胎内で10月10日育まれ光の下に誕生するのも人間です。
闇は畏怖と同時に「落着き」「回帰」「かつて知ってる」感覚を呼び起こします。
インディゴ(パープル)には「直感」「直観」「第6勘」「見えないものを見る」など特殊能力のイメージがあるかもしれませんが、
わたし達がもともと知っている(知っていた)こと
を思いだす色なのです。
※カラーセラピーの世界では青味の紫~サードアイの色~を3次色として扱います。システムにより「インディゴ」「パープル」「ロイヤルブルー」「ラピス」と色名が変わります(が、すべて「サードアイ」「青味の紫」)ので、この記事では一律で扱ってます。
このような「自然の色」と人類の長い長い付き合いから、「色彩象徴」が生まれカラーセラピーの「色の意味」に繋がっています。
「色の知識」に凝り固まり過ぎず、たまにはシンプルに自然の色に立ち返ると、色の本質が見えて来るかもしれませんよ♪
WHITE-TARA COLOR通信76 2016年6月1日配信済み