古い価値観や土着の信仰、受け継がれた儀式にはプラシボ的に有効なものもありますが、近代科学や医学のロジックと合わせてホリスティックに活用すると望ましいです。
Ju-Juは新しい価値観を受け入れ(ペールブルー)、古き価値観を腐敗させずに統合し、精神的・物質的なサイクルをまわし豊かさを手に入れる(ローズ)解放のシンボルです。
色からシンボルを読み解く
B1「Ju-Ju」 ペールターコイズ/パープル/ローズ
- 上層のペールターコイズ「フレキシブル」「流れに乗る」「新しいものを受け入れる」
- 中層のパープル「本質を見抜く」「深く内面を見る」
- 下層のローズ「精神と物質性のバランス」「豊かさを育てるサイクル」
古い価値観にとどまらず、新しい価値観・知識・技術を柔軟に受け入れ、物質・精神的な豊かさを手に入れる色の組み合わせです。
- 上層のペールターコイズ「停滞」「見識の狭さ」「保守的」
- 中層のパープル「自閉的な」「自分にしか関心がない」
- 下層のローズ「停滞し、腐敗した」「独裁者」「犠牲を報酬へつなげられない」
古い価値観に固執し独裁者のように周囲をコントロールしてしまうかもしれません。心を閉ざしてしまうと、人生の楽しさや豊かさを手に入れることができないかもしれません。
JuJuのシンボルから色を読み解く
Ju=Juは主に西アフリカで使用される魔術の呪文やお守りのことを指します。
西アフリカでは現代も、医療より呪術を信頼し、医師より魔術師を尊敬します。
体調が悪ければ黒魔術による呪いを案じ、体調を回復するために白魔術で治療をします。
魔術では髪の毛や爪、装飾品や持ち物などは「持ち主のエネルギーと連動している」と考えます。
ゆえに、それを呪術の媒体として使用すれば、良い魔術も悪い魔術も「持ち主」にかけることができます。広義には人の髪や爪もJuJuとして扱われるようです。
人類が文化を作ると同時派生(むしろ先立って)し、民間信仰が生まれます。世界各国、過去に同じルートを辿っているのでアフリカの呪術信仰を悪と断じることはできませんが、この現代でも中世魔女狩りのような迫害や、部族間の抗争・虐殺など、現代の倫理に反する残虐な行為が、迷信的な確信のもとに行われていることも事実です。
(疫病の流行や突然の不幸を「魔女」のせいにし、罪なき人を共同体から追い出す悪習が現代でも続いています)
このJu-Juを扱う人々は特別な呪術師として尊敬を集め、良くも悪くも共同体を「コントロール」します。解毒、肉体・精神を治癒するヒーラーであり一族や村に幸運と繁栄を招くことも可能なら、逆のこと…もっとも強烈な呪詛なら敵対者の死…を請け負う呪術師もいます。
プラシボ含め白魔術で治癒できる症状もあるでしょうし、まだ科学も医学も発展途上で、民間療法や地域の呪術師の神託への絶対的信頼が共同体の結束を固めた時代もあったでしょう。
ただし「医学の黄金時代」を迎えた19世紀以降は、死者が出るたびに「呪いをかけた相手」を探し、その相手にまた呪いをかけ…負のサイクルを廻すより、「病の原因」を探り、ワクチン・治療薬を開発し、貧富の差は問わず接種できる環境を整え、根絶する(例えば天然痘)方が、より平和的で豊かな収穫を得ることができます。
どちらを優れているとするのではなく、土着の民間療法と正当西洋医療の統合が望ましいのです。
宣教師をはじめ、現代のMSFなど諸外国がアフリカの医療体制向上・人道支援のために尽力しています。
が、国土の広さ、内戦状況、根源的な貧困、識字率の低さなど、呪術信仰と西洋医療の統合を妨げる壁は1つではないようです。
自分たちの神を捨てるのではなく、今の時代に合わせて自分たちの神を再生・復活させるためにも、信仰と現実・メンタルとボディのバランスが重要なのです。
2017年、衛星放送で世界に放映されるサッカーワールドカップ「ナイジェリアvsカメルーン」戦で、カメルーンチームがナイジェリア側の用意したホテルを宿泊拒否し、1泊2日の強行スケジュールで試合を行いました。
その理由は、「ナイジェリア側が仕掛けた魔術を避けるため」…面白い。
万全な体調管理の元に試合に臨むべきということは重々理解してる上で、それでも土地?ホテル?にかけられた魔術を回避したかったんですね。
結果的にカメルーンは負けましたが、勝敗が全てのサッカー試合でも(でこそ?)「魔術回避」が優先されるほど「魔術」が日常的なものなんですね~。
当記事に関しまして
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トリコロール養成講座内では、1本ずつのシンボルを詳細に解説する時間がありません。当校のトリコロール履修生に参考になれば…と「シンボルと色」をまとめたものです。
センセーショントリコロール | カラーセラピスト資格取得講座センセーショントリコロールは、世界初の3層カラーボトルを用いたカラーセラピーです。五行や神智学の象徴を使い、クライアントが持つ人生のサイクルや滞りがちなポイントを分析・ヒーリング致します。 -
色とシンボルの解釈は無数にあります。皆さまの解釈を加えてください。
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当記事は、当校で「カラーバイブル講座(4時間)」を学んだ程度に「カラーセラピーと西洋史の関連を理解している方」へ向けています。