ディバインライトミッション…神聖なる光とは「真理を表す光」のことです。
人生のミッション(DLMの場合は瞑想)に挑む中で1人1人が「神聖なる光」と繋がり、内と外のエネルギーを調和させることが出来れば、世界と個人の間にも「平和と調和」が溢れ出す…DLMは、そんな個人から世界へ届ける真理の光のシンボルです。
色からシンボルを読み解く
B3「Divine Light Mission~神聖なる光のミッション」 オレンジ/レッド/ペールブルー
- 上層のオレンジ「光(炎)」「体感する・五感を使う」
- 中層のレッド「エネルギー」「人間の肉体」「肉体を鍛える」
- 下層のブルー「瞑想」「内観」「内的な平和」「リラックス」「言葉」
瞑想や1人の時間を持つことで内なる平和を持ち、この物質世界で日々を楽しむバランス感覚や、その理念を言葉にし人を導く能力に長けています。
- 上層のオレンジ「感情の傷」「過去の傷」「恐れ」
- 中層のレッド「怒り」「反発心」「フラストレーション」
- 下層のペールブルー「自己不信」「自分の使命・真実が見えない」
過去の感情の傷が癒えず、自分の人生に怒りを抱いていると、自分の人生に不信を抱き、自身を語る言葉も理念も持ちにくいかもしれません。
神聖なる光のミッション~シンボルから色を読み解く
ディバインライトミッション…DLMは、起源をインドに持つ瞑想を主体とした宗教団体で、ヒンドゥー聖典とヨガをベースにした教義を持ちます。
「DML」の指導者(グル)マハラジー・ジュは高名なサットグルの子として生まれ、2歳で神を説き、8歳で兄を差し置いて教団の指導者に就任します。
1971年、マハラジー・ジュはインドからアメリカに渡りますが、このバックボーンにはインド独立運動があります。(DLM団体そのものより、トリコロール的にはインド独立運動と神智学協会を通し、西洋神秘主義と人権・植民地解放運動に繋がっているリンクが大事かも)
1960年後半~70年代のアメリカはカウンターカルチャー全盛期。
19世紀の神智学協会はアジアの多神教に着目し、20世紀のヒッピー達は反戦を叫びながら東…インドのゴアやネパールのカトマンズへと旅立っていました。
当時のアメリカには、東方の叡智を体現した若い指導者を頂点にするDLMを歓迎する土壌があり、DLMはアメリカで多くの支持者を得ることが出来ました。
ヒッピーの憧れであるインドから来たグル(マスター)が説く教義は、主にヒンドゥー経典「バガディット・ギーター」と、サット・サングの4つの要素(悟りに至る四重の道)を元にしているようです。
世界は錯覚に満ちている。「真実(サット)」は唯一絶対の現実であり、わたし達人間はその一部である。
師から知識を得ること(この知こそが「ディバイン・ライト(聖なる光)」です)、日々「聖なる火」を瞑想することで救済される。
キリスト教神学と比べればシンプルな教義であったことも、ヒッピーの若者たちから支持された理由かもしれません。
オレンジ(レッド)と双極にあるブルーの補色
DLMはアメリカでコミューンを形成し、飲酒や喫煙・薬物そして結婚を禁じましたが、それ以外は組織化を行わず、外部に仕事へ通う信者も多くいました。
複雑な儀式も布施の強要もなかったことで、アメリカの若者へ浸透するのも早く「日常生活の瞑想の有用性」を広めるには成功したものの、「教団」としての拘束力は強固なものにならず、DLMの最盛期は長くはなかったようです。
一時は「宇宙の主」、来るべく千年王国の主と称されたマハラジー・ジュは次第にアメリカの風習に馴染み、ジーンズを身に着けるようになり、独身主義の教義を捨て西洋人と結婚します。
レッドは「フラストレーション」「反抗心」護って来たものを「破壊するパワー」に転じ、コミュニケーションは力を失い、相互理解のために言葉を尽くすことも無駄だと感じるようになります。
ともすれば「前」しか向かない暖色2色ですが、
師としてのマハラジー・ジュの言葉
グル・マハラジー・ジュは、数多あるエネルギーの形態の中で「知識を受け入れる存在である人間」が、最高の形態だと説いています。
この「師の言葉」が、ベトナム戦争真っただ中のアメリカの若者に、福音のように響いたであろうことは想像に難くありません。
他にもマハラジー・ジュは数々の言葉を発信しています。
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「喜びと美は自分の中にある」
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「いらいらしていると感じていても、自分の心の中に澄んだ意識がいつもある」
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「心の平和は生まれつきすべての人の内面にある。ただ完璧な平和を感じる前に平和を求める渇きを感じる必要がある」
教団としてのあり方はともかく、残した言葉はオレンジの「感情の喜び」や「日常の中の美」、ペールブルーの「完全なる平和」「透徹した意識」など、3層の色と連動していることが分かると思います。
当記事に関しまして
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トリコロール養成講座内では、1本ずつのシンボルを詳細に解説する時間がありません。当校のトリコロール履修生に参考になれば…と「シンボルと色」をまとめたものです。
センセーショントリコロール | カラーセラピスト資格取得講座センセーショントリコロールは、世界初の3層カラーボトルを用いたカラーセラピーです。五行や神智学の象徴を使い、クライアントが持つ人生のサイクルや滞りがちなポイントを分析・ヒーリング致します。 -
色とシンボルの解釈は無数にあります。皆さまの解釈を加えてください。
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当記事は、当校で「カラーバイブル講座(4時間)」を学んだ程度に「カラーセラピーと西洋史の関連を理解している方」へ向けています。