グリーンは「植物・森林・草原」の色です。
わたし達が(知識も常識も格段に少ない)原始人・古代人になりきった時、この色になにを感じますか?
緑は「植物」「生命」の色
緑豊かな大地は人間に「植物→水がある」=「暮らしやすさ」「平和」「穏やかさ」を直感させてくれます。
乾いた黄色い大地(砂漠)に比べ、緑の大地は言う間でもなく人間に「親和的」「協調的」です。
植物がある土地は、植物だけではなく様々な「生命」が存在します。
植物を育てる水と水中生物、その植物を食べる虫や動物、そしてそれらを食べる人間の存在が許された土地…
生命を育み成長させる「セーフティスペース」のシンボルがグリーンなのです。
安全な場所「スペース」を意味するグリーン
グリーン(植物)を意図的に「繁殖」させれば「農耕」になります。
レッドが生きる糧を得るため、飛び出して獲物を狩りに出る「狩猟の色」であり、危険を伴う狩猟の場で流す「血の色」だとすれば、補色のグリーンは「安全なスペース」の中で「変化・成長」し「繁殖(スペースの拡大)」させて行く色。
グリーンは連想物である植物そのもののように「伸び伸びと」「自由に」スペースを広げて行く、そんな緩やかな生命の力を表す色なのです。
アジア人にとっては特に、グリーン(植物)は「平凡」「ありふれた」印象も与える色ですが(それだけ自然環境が恵まれているのです)都会で生まれ育つと、「あ~森にでも行きたいなぁ」と思うことがあると思います。
「調和的」で「親和的」なだけではなく、季節ごとに違う顔を見せる植物の「変化と成長」は、
長い長い歴史の中でわたし達人間に「自然の生命力」「癒し・再生」のパワーを与え続けて来てくれたのですね。
このような「自然の色」と人類の長い長い付き合いから、「色彩象徴」が生まれカラーセラピーの「色の意味」に繋がっています。
「色の知識」に凝り固まり過ぎず、たまにはシンプルに自然の色に立ち返ると、色の本質が見えて来るかもしれませんよ♪
WHITE-TARA COLOR通信74 2016年4月1日配信済み