色彩心理学を代表するリュッシャーカラーテストの「色と心理」。今月は青色(リュッシャーブルー)です。
みなさんは「落着きを感じさせる色は?」と問われたら何色をイメージしますか?
青色・緑色・藍色…人によってイメージする色のトーンはさまざまです。が一般的には寒色~中間色の範疇でイメージするかな?
人は誰しも「個人的な色経験」を持ち、その経験と感情を結び付けています。色のイメージはとても個人的(主観的)で曖昧なもの。
ある人にとって落ち着きを感じさせる淡い青が、他の人には爽やかな軽快感を感じさせることもあります。個人的経験や知識の量で感じ方が左右される色は「人類全体の心理を測定するツール」として使用できません。
たとえばこの色から「鎮静」を感じますか?この色は、RGB(51,204,255)です。確かに「青色は落着き」のイメージはあると思います。しかし実際、この青から「鎮静」は感じないと思います。
リュッシャーカラーテストは30,000人を越える様々な国籍・地域の人々から「最も落着きを感じさせる色」を統計で選び出し、その色を用いた専用ツールを使い、
人類が共通して「落着き」を感じる色に対し、クライアント個人がどのような心理反応を示すのか?(同調するのか、反発しているのか)
を測定します。
鎮静・落ち着きを感じさせる色~リュッシャーブルー

リュッシャーブルー1番は、「最も鎮静・落ち着きを感じさせる色」として統計で選ばれた色です。
青にもさまざまな色域がありますが、この青(1番)を用いないと正確な心理測定はできません。
リュッシャーブルーの感情と心理
リュッシャーブルーから感じられる「鎮静」「満足」の感覚を適切(=)に持っている人は、
・「他者に対する優しさ」「思いやり」「忍耐力(何かを待ち続けることも苦ではない」「焦りの無い」状態にいます。
・人生において冒険・チャレンジする必要はなく、「今の自分の状態が継続すること」に満足を感じています。
しかし、「慌ただしい日々を過ごしていた」り「自分の毎日に不満を抱えていると」、
「鎮静」を過度に欲求する(++)
「落ち着きだけを欲し始める」「休息したい」「「静けさや平和な感覚を乱すものは一切いらない」
「鎮静」を過度に拒否(--)
「他者に優しくなれない」「こらえ性がない・忍耐力がない」「いつもの毎日に退屈している」「焦りがある」
といった心理状態になります。
一過性であるなら問題ありませんが、過度な欲求・過度な拒否が長期的に続くと心身にさまざまな症状が表れてきます。
自己統制心理学と色彩心理診断士
「鎮静」の対には「興奮」があります。
健全な状態の人は、
活動し過ぎたら休息を、休息し過ぎたら活動を。
シーソーや振り子のように「鎮静」と「興奮」を行き来し、バランス「=」を保とうとする恒常性を持っています。
リュッシャーカラーテストは「基礎心理学」における人間の基本四感情をベースに置いています。
全ての人類に共通する感情構造
「鎮静」-「興奮」
「緊張」-「解放」
この2対4つの感情は「全ての人類に共有される心理(感情)構造」と定義づけられています。
- リュッシャーカラーテスト(カラーサイコアナリスト)診断では、色の好き嫌いを選択していただくだけで、今の心理的な偏り・過度に執着・拒否を示している感情などが如実に表れます。
- サイコアナリスト(色彩心理診断士)はデータを基に感情・欲求を詳細に分析し、自己統制(バランス是正)すべきポイントをレコメンデーションいたします。
「心の体温計」とも呼ばれるリュッシャーカラーテストは、身体の定期検診のように
「自分の心の温度(感情の偏りと統制方法)をデータで知る」「自分で自分を統制する」
ための心理テストなのです。
2017年7月1日「wHITE-TARA COLOR通信」配信済み
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