IACCとはInternational Association of Color Consultant(インターナショナル アソシエーション オブ カラー コンサルタント)の略です。
オーストラリア・ザルツブルグ大学に委員会本部があり、アメリカ、ヨーロッパ、そしてアジアに支部があります。
日本は、IACCアジア・バイスプレジデント橋本俊哉代表の元、多くの国際カラーコンサルタントが活躍しております。
IACC国際カラーコンサルタント設立の目的
第二次世界大戦後のヨーロッパの復興期に、将来の最適な人間のための環境創りや、産業の発展のためにカラーと人間との間にあるカラーの影響について正しく理解している「カラーコンサルタント」という職業の養成が急務となりました。
しかし色彩の科学的な研究や調査は進んでいるものの、実務的にカラーデザインをするための方法論は確立していません。このギャップを埋めるためにIACCカリキュラムが作成されました。フェイバー・ビレン、マックスリュッシャーもカリキュラム編纂に関わっています。
IACC国際カラーコンサルタントとは?
1957年、オーストリアのザルツブルグ大学心理学教授であったdr.Heinrich frelingがIACCカリキュラム作成の必要性を感じ、ヨーロッパ各国の科学者・生物学者・神経心理学者・心理学者・建築家・インテリアデザイナーなど(それぞれに独立した専門分野を持ちながら、その分野とカラーとの関連を研究している専門家たちを集め、カラーコンサルタントを要請する為に必要な知識やノウハウを、IACCがカリキュラムとしてまとめました。
ヨーロッパではIACCのセミナーは全てドイツ語で行われ、現在ではザルツブルグ大学をはじめとして、ドイツ、スイス、オーストリア、クロアチア、イタリア、スペイン、ポルトガル、デンマーク、フィンランドなどの各都市でIACCセミナーが開催されています。(大学、建築系、デザイン系の学校など)
1990年からは、現在のIACC代表であるフランク・マンケがIACCアメリカ(NAACC)をサンディエゴを拠点にスタートさせ、英語でのセミナーが実現しました。
2000年からはフランク・マンケの協力により橋本俊哉(エコール・ド・メチエ代表(社)国債からコンサルタント日本協会代表理事)がIACCJapanをスタート。
現在BFF(IACCヨーロッパ)、NAACC(IACCアメリカ)、IACCJapanの3つの組織で世界のIACCカラーコンサルタントを会員とした協会を運営しています。
IACCセミナーの内容は?
IACCでは「カラーを学ぶことは人間を学ぶことである」を基本哲学とし、合計で4つのセミナー(欧米は5セミナー=日本で省略されたセミナーは「色彩の科学」の分野、色彩の検定などの分野)で構成されています。
この4つのセミナーの内容は主に色彩の心理的効果と生理的効果を中心に、カラーと人間の相互の交流について学びます。
カラーコンサルタントの仕事は人間に適した色彩環境を創造したり、販売促進に役立つ色彩計画を行うことです。そのためには環境心理学、精神分析学、マーケティング心理学、神経心理学、視覚人間工学などの「色彩の科学」以外の分野を深く学ぶ必要があります。
現在の日本で行われている色彩教育は「色の科学」を学ぶことに偏重しています。光の科学や三刺激値、色の混触理論や色彩調和論、色の表示方法などの学習に終始していて「カラーそのもの」のことは学んでも、「人間のこと」や「カラーと人間との関係性」については何も学んでいません。
このことは従来のアメリカやヨーロッパでも同じことでした。
「カラーは人間に心理的にも生理的にも影響を与える」。
このゆるぎない事実を基礎に、人間そのものを知ることが大切であるという人智学的な人間中心主義のもとにIACCカリキュラムは構成されています。
国際カラーコンサルタント資格取得については当校メインサイトを参照してください。
IACCカラーコンサルタントになるには?
IACCカリキュラムはセミナーごとに独立している一話完結型です。どのセミナーからでも始められます。
各セミナーは合計24時間。セミナー終了ごとにサーティフィケートが発行されます。この時点でIACCカラーコンサルタントの称号が与えられます。この際(社)国際カラーコンサルタント日本協会の会員となる必要があります。
また全4セミナーを修了し、各課題の提出と小論文の提出により、IACCディプロマを取得することができます。IACCディプロマ取得者は特別会員として、IACCセミナーを開催することを許可されます。(IACCティーチャー)
※2019~は現IACC代表エダ・マリ女子を招いて、初心者も参加できる完結型来日セミナーを開催しております。
尚、海外で受講されてもIACCJapan((社)国際カラーコンサルタント日本協会)への会員登録が必要となります。
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