スペクトロクロム(色光療法)@ディンシャー・ガーダリー

ディンシャーガーダリ― カラーセラピーの基礎知識

光療法、色光療法(カラーヒーリング)のルーツは古代にあります。太陽光(日光浴)から始まり、古代ギリシャでは神殿で色ガラスや水晶を透過した太陽光を浴びる療法がありました。

クロモライト(色光)

色光療法は2つのポイントがあります。

  1. ガラスや鉱物を透過させた色光の「光源」は?
    太陽光なのか、人口光なのか。何色使用するのか。
  2. 「色光」を受けるのはどこか?
    目か?身体(皮膚)か?

電球が普及し始めた19世紀以降、1)と2)のバリエーションが増え、数多くの色光療法が創られました。

1876年、オーガスタス・J・プレズントン将軍は「青色光と白色光」2色を使用しブドウやマウスの栽培を行いました。
青色光はマウスの繁殖力を増し、人間の痛みを緩和し、ブドウ品質を向上させます。白色光と青色光を活用することで、人間や動物の内分泌・神経障害のバランスを是正し、生命に活力を与えると述べています。
1877年、パンコースト博士は「青色光と赤色光」2色に着目し、天窓の色ガラスを透過した太陽光を全身で浴びることで自律神経のバランスを是正する、としました。
1878年、エドウィン・バビット博士はボックスライト&クロモディスクから生み出される色光を身体(チャクラ)に当てる治療法を開発しました。

※パンコーストやエドウィン・バビットについては、カラーセラピー総論をご確認ください

バビット、ガーダリー、テオ・ギンベルの流れを組む色光療法各種

インド生まれのディンシャー・ガーダリーは、23年間の研究期間を経て1920年にアメリカでスペクトロクロム研究所を設立し、科学的&数学的な正確さを持つ色光療法の教育を開始しました。

1933年に刊行された「スペクトロクロム測定法百科(全3巻)」にはガーダリーの全研究成果が記されています。

厳密に測定し決定されたクロモフィルターは、赤色・オレンジ色・黄色・レモン・緑色・青緑色・青色・藍色・菫色・紫色・赤紫・深紅、全12色です。

このクロモフィルターを投光器に収納し、目に照射(トネーション)します。

ガーダリーは医師ではありませんし、スペクトロクロム(色光療法全般ですが)は医療として認められていません。しかし彼は4つの名誉医学学位を授かっています。

ガーダリ―は人体は酸素、水素、窒素、炭素で構成されており、それらはブルー・レッド・オレンジ・イエローに対応する。心身の不具合は色のアンバランスで是正でき、多すぎる色を減少させ、少なすぎる色を増加させることで治療ができるとしました。

月の周期に合わせ、ライトを設置したボックス装置の中に全裸で入り、色光を浴びることで様々な症状を治療したのです。

「効果がある・ない」はわたしからは何とも言えませんが、ガーダリー博士は、

  • 緑色は体の均衡を取り戻すために有効なので、トネーションには必ず含める事
  • 慢性疾患にはレモン色が有効である
  • 急性期はターコイズ色(緑と青をミックス)が有効
  • 深紅や赤紫色派心臓や循環器系、生殖器の症状に有効
  • 活動過多の時は紫色、非活動的な時は深紅色、バランスを取る時は赤紫色
  • あらゆる痛み・出血時には藍色が有効

など多くの臨床データを残し今も多くの支持者・後継者がスペクトロクロムを実践しています。

「診察も薬も手術も必要ありません」

このキャッチフレーズの元に「治療」を行うガーダリ―のスぺクトロクロムは、1946年には110,000台を売り上げたそうです。

しかしFDAは「治療」という言葉を誇大広告として告訴。幾たびかの逮捕の末、スぺクトロクロムは「治療」ではなく「正規化する(バランスを是正する)」という表現に変え、警察とのイタチごっこは終わりました。

ディンシャー・ガーダリー理論を受け継ぐアイウェア

スペクトロクロムは身体に色光を当てますが、より直截的な効果を期待し「目に色光を入れる」手法もあります。(ホルモン分泌・神経に作用しますので、使用法・使用時間は必ず守ってくださいね)

あのマックス・リュッシャー博士にワールド・マスターズ12人の1人に選ばれているドイツの内科医 Alexander Wunsch(アレクサンダー・ヴンシェ)が監修・科学コンサルタントを務める「スペクトロクロム・カラーサングラス(R)」は、ディンシャー・ガーダリー理論を基礎にしています。

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目から入る色光がどれほど人体に影響を及ぼすかについては、下記をご参照ください☆

光と色の生理的効果
光と松果体とサーカディアンリズム・季節性情動障害(SAD)・サーカディアンリズムの一例・色と光と視床下部・表面色の効果一例~バブルガムピンク~カラーセラピストとして光と色の生理的効果を理解し、活用するために。膚が受けた色と光は生理的な影響を与え、目から入った光は視覚を形成します。特に目は感覚器官の役割だけでなく脳下垂体や死視床下部、松果体に光を繋ぐ橋です。朝と夜、季節による太陽光の変化は目や網膜を通じ脳の深部に作用し、自律神経や内分泌系に影響を与え、自律神経や内分泌は人間の精神や感情、肉体に影響を与えます。

 

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