最近またオーラソーマとオーラライトの違いに関する問い合わせが多いので、まとめてみました。
オーラライトとオーラソーマの違い
オーラソーマとオーラライト、どちらも80年~90年代に創られたイギリス式カラーセラピーで、同じく2層ボトルです。学ぶ前に「どう違うの?」と悩むことが多いようです。
ボトルの数は違うの?
オーラソーマは最近、年1本増えて行ってます。※現在(2015年)0番~112番の113本です。
わたしがオーラソーマを実践していた頃も、「またボトルが増えた~」と泣きが入ってました(笑)セラピスト(プラクティショナー)やティーチャーの立場では「増えるたびに買わねばならない」「履修生に紹介せねばならない」ので地味に辛い。
オーラライトは00番~78番までの80本。ボトルが増えることはありません。
オーラソーマはプロダクツが色々あるけど、オーラライトは?
「プロダクツ=カラーヒーリングのための自社製品」のこと。
オーラソーマは独自のカラーヒーリング・プロダクツが充実しています。
オーラソーマのプロダクツを揃え、代替療法的にクリスタル・ハーブ・アロマの独自プロダクツを日常に取り入れることでサトルエネルギー(チャクラやオーラエネルギー)を向上させる、という世界観が強化されています。
なのである意味、グッズを買って使うことに意味があるわけでして…
そのせいか「クライアントが自ら選らんだ色」(せっかく”肉眼で見える波動”である色を使っているのに!)の重要性が薄れてる印象を受けます。(2014年マイク・ブースのセミナーに参加して確信しました。
また、オーラソーマコンサルテーション後は「オーラソーマのプロダクツでヒーリングする」縛りがあり、
プロダクツを揃える=セラピスト側の投資額は嵩み続ける
という致命的な難点が。
全プロダクツを揃える必要はありませんが、クライアントさんが詳しい方だとコンサル後に、
「ポマンダーは使わないのですか?クイントエッセンスは?」
と言われたりする。ある程度は投資して揃えないわけにもいかない(笑)
※プロダクツとは「コンサルテーション後に提案する「処方」のためのグッズ」。ポマンダーやクイントエッセンスはその一種です。
オーラライトも「チャクラライト」などプロダクツを展開していますが、ごく少数です。オーラライトは「選ばれた色の意味を意識づける」ことを重視します。
- 「自分が選んだ色」でクライアント自身が自分の本音を自己認識し
- 自己成長や変化に繋げるサポートとして色のパワーを借りる
ゆえに「意識付けのトリガー」となればOKです。オーラライトプロダクツじゃなくても、別の手法でカラーヒーリングを提案することも推奨されています。
わたしはグッズ好きなので、当校はオーラライト・プロダクツも揃えていますが、
「オーラライト・プロダクツを見たこともないオーラライトセラピスト」
も多々いますね。オーラライトはそれでもOKです。
オーラライトとオーラソーマの手法は違う?
ボトルのディスプレイ
- オーラソーマはボトルが増えて行くこともありボトルディスプレイ(位置)に意味はありません。
- オーラライトは80本のボトルディスプレイ自体に意味があり、「クライアントがどの位置に視線を置き、ボトルを手に取るか」空間象徴的解釈が入ります。
ボトルを選ぶ本数
オーラソーマもオーラライトも4本です。
オーラソーマは特別なボトルが1本目に来た時だけ、5本に増えます。(今はないみたいですねコレ)
オーラライトは「過去と未来のリンク」を重視しますので、ノーリンクの場合は「選ぶボトル本数が増える」ことがあります。
使用する色の数・色の意味
どちらも基本12色。ペールカラーとディープカラーが入ります。
カラーセラピストがコンサルテーション(カウンセリング)を行うために、カラーセラピーの講座では「色の意味」を学びます。が、オーラソーマからオーラライトに移行したわたしは、
- オーラソーマの色彩言語は、形而上的かつリアリティに欠け、カウンセリングの現場で使いにくい。
- オーラライトの色彩言語は、現実的でカウンセリング現場で活用しやすい。
と感じました。
壮大でスピリチュアル(=曖昧さの残る)セッションを好む方はオーラソーマ。実際的で色彩心理の応用を好む方はオーラライトが向いてると思います。
象徴性~いわゆる「占いっぽさ」「スプリチュアルっぽさ」
イギリス式カラーセラピーは「色の象徴」のみならず、数や惑星、タロットなどの象徴も多用します。カラーセラピストによっては「占いっぽく」なる理由の1つです。
オーラソーマはタロット、数秘、占星術、カバラなど多数の象徴とオーラソーマシステムを関連付けます。
「ディスティニー(運命論)より、マインド」~自分の運命は自分で創る。
占いめいた要素より「今の自分が選んだ色の心理分析」を重視します。
とはいえイギリス式カラーセラピー。オーラライトにも生年月日のバースボトル、名前から導くネームボトルはあります。
ボトルの象徴~ボトルの名前
オーラソーマを受講している間、同期の人たちが「色の意味」より「ボトルの名前」を暗記してる姿が印象的でした。
何も知らずに受講したわたしと違い、同期は「わたしのバースボトルは”ドルフィン”」「今日の3本目は”ミカエル”」など「ボトルの名前」にシンパシーを感じていたようです。
わたしは、
「自分が選んだ色に意味がある」
というフレーズに惹かれて学んでいたので「ボトルの名前」よりも、
「色と、その色を選んだ人の心」へ興味があり、アウェイ感を抱きました。その後、勉強したオーラライトは、
- ファースト講座では「色そのもの」を学び
- セカンド講座で「2層の色と、ボトル名の関連」を学ぶ
そんな段階がちゃんとあり(わたしは)納得しやすかったし、カウンセリングの場でクライアントさんにも伝えやすかったです。
オーラソーマとオーラライトの投資額比較
「学ぶ・継続する・先々は仕事に変える」ために大事なのは…すばり「投資額」です。当校の受講生のみなさまに、
「やっぱり(カラーセラピーのルーツである)オーラソーマは取得しておいた方がいいのでしょうか?」
と質問されるたび、
「イギリス式を体感するという意味では、オーラソーマファーストだけなら受講してもいいかも。でもその先は、お金と時間に余裕がないときついですよ」
とお伝えしております。(本音)
受講・資格取得に必要なお金
「オーラソーマ資格」
ファーストレベル(6日間:金額はスクールにより多少異なるようです)を受講しても、実践者としての資格は得られません。
セカンドレベルまで受講を終えて、更に「プラクティショナー登録&登録料支払い」をして
ようやくオーラソーマのプラクティショナーとして有料のコンサルテーションができます。
その後も「2年に1度更新料支払&規定セミナーの受講義務」が続きます。
「オーラライト資格」
ファーストレベル(24時間)の受講で「ジュニアセラピスト」の資格が取得でき、有料でオーラライトカラーセラピーセッションができます。
ファーストレベルのみでオーラライトセラピストとしての経験を積む方、セカンドコース・サードコースと進む方、自由です。
資格を維持する「義務と更新料」もありませんので、ご自身のペースでスキルを深めて頂きます。
どちらのシステムを良しとするかも「好み」ですが、投資がかかる(そして投資に終わりがない)のはオーラソーマです(笑)
カラーボトルへの投資額
「オーラソーマツール」
ボトル113本/50ミリ=一般価格:571,147円(受講レベルに応じ、割引あり)
他に、わたしが受講時は「コンサルテーションを行った時のセット」として、クイントエッセンス、ポマンダー(一般価格15本セット=各55,404円※受講レベルに応じ割引あり)購入も勧められました。
今はそこにアークエンジェロイスプレー(一般価格9本セット=37,616円※受講レベルに応じ割引あり)も加わっていると聞いています。
「オーラライトツール」
ボトル80本=一般価格:388,500円(受講レベルに応じ割引あり)
あとはアクリルケースを購入すれば、他に購入必須ツールはありません。また「ボトルを塗るヒーリング」は推奨していないので、特に消費期限はありません。
個人的なまとめ
オーラソーマは「プロダクツ使用」でシメるので、コンサルテーション後に、
「このボトルをご購入いただき…(50ミリボトルだと5,616円)」
とクライアントにボトル購入を勧めるよう指導されます。
(各ボトルに対応する、ポマンダー、クイントエッセンス、アークエンジェロイなどがセット販売となります。わたしが通ったのが「日本で1番ボトルを売る」と言われていたスクールなので、余計にプレッシャーかけられたかも)
また、ボトルをはじめ全プロダクツが「使用するもの」なので「化粧品としての消費期限」があり、大体1年ほどの消費期限が印字されています。
「色彩心理分析のツール」としては消費期限が過ぎていても問題ないのですが、それをそのまま販売し、化粧品として肌に塗ることを推奨する。のは厳しい。
しかし「消費期限」を守ると、「何十万掛けて購入した113本のボトルは、1年ほどで期限切れ在庫(不良在庫)」になってしまう。…難しい問題ですよね。。
クライアントとして・ユーザーとしてオーラソーマを楽しむ分には、オーラソーマはすごく良いシステムだと思います。
「ユーザーとして」は、プロダクツの多さも魅力的です。でも自分がティーチャー(スクール)として考えた時に、
- 「趣味」や「自分のため」に学びたい受講生に教えるには、受講生の金額負担が大きすぎる
- オーラソーマを仕事にしたい受講生に教えるには、更なる投資を継続的にさせることになる
- 結果、「オーラソーマを教える側にはなりたくないし、なれないな」
と思いました。
わたし個人としては、「ある程度の投資が出来なきゃ、本当に大事なものは得られない」でも「お金がかかり過ぎるのもどうかと思う」というスタンスです。
自分のために学ぶにしても・仕事にするために学ぶにしても、オーラライトやセンセーションの方が「人におすすめできる」のです。
そんな感じで、オーラソーマとオーラライトの相違をだーっと書きだしてみましたが…
なにより、オーラソーマはやめてオーラライトを選んだ立場です。ゆえに、オーラライト寄りの意見(そして、わたしの個人的経験からの意見)なのはご了承くださいませ。
※この記事は2015年5月時点の情報で書かれています。
カラーセラピーの基礎知識