孔雀明王(マハ―マユ―リ)/点描仏画C8

仏画の色と仏画体験WS

マハーマユーリまたはマニーラ。孔雀明王は、あらゆる諸毒や災難を取り除くとされる明王です。

毒虫はよく悪や厄災のシンボルにされます。(蛇は東西問わず智慧のシンボルであり、良くも悪くも様々な宗教・伝説に登場します)

孔雀は美しい姿とは裏腹に蛇や毒虫を餌にします。ゆえに、孔雀明王は厄を取りのぞく美しい菩薩形の明王として描かれます。
修験道では役小角が孔雀明王真言を唱え30年の行を積んだと言い伝えられ、真言密教では釈迦が衆生を教化すると為に取った姿とも言われています。

請干ばつが続き枯れた田畑を蘇らすための請雨の功徳があり、招雨だけではなく若返りや神通力を得るためなど信仰を集めました。

 

孔雀明王の造形

羽根を広げた孔雀の上に結跏趺坐で坐し、四臂の手には蓮華・具縁果・吉祥果、孔雀の羽根を持っています。

明王は大日如来の命を受け降魔・調伏を担いますので、多くは不動明王に代表される忿怒相で描かれますが孔雀明王だけは「菩薩形」で描かれる特徴があります。

孔雀石の緑色~マラカイトグリーン

ラピスの鉱脈を持たなかったエジプトでも、孔雀石はBC3000から使用されていました。

目の周りを緑色のアイラインで囲っているエジプト壁画をよく見かけますが、多くは孔雀石を使用しています。

孔雀石には薬効があると信じられ、眼病予防から日よけ効果、また化粧(アイラインの歴史は古いですね)としても好まれ、中国でも孔雀石は緑の顔料として紀元前から使用されていました。

 

孔雀明王仏画

孔雀明王点描仏画

点描仏画C8「孔雀明王」

 

羽根系の絵をご希望される皆さま

鳳凰や孔雀明王など「羽根」を描く絵が多いですが、点描で再現するには限界がありますので下絵の羽根はごくシンプルなラインのみです。

細部まで描きこむも、シンプルに仕上げるも自由です。ご自身のスキルやセンスで適当にお書きください。

逆に、羽根の詳細な下絵をご希望になられる方はご遠慮くださいませ。

孔雀明王下絵

 

 

孔雀明王点描曼荼羅

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